卵子(未受精卵)の凍結保存について
当クリニックでは、卵子凍結をおこなっております。
当院で卵子凍結をご希望の方は以下を十分にご理解いただき慎重にご検討ください。
卵子を凍結保存するメリット
卵子凍結をすると若い年齢の卵子を残すことができます。卵子を凍結保存しておくことにより、将来の妊娠に備えることができます。
対象の方
- 39歳以下の方
- 当院の治療方針に同意していただける方。
- 卵子凍結後の融解、その後の治療を引き続き当院で行える方。
- 採卵前に健康状態をチェックさせていただき、採卵が望ましくないと判断された場合にはお受けできない場合があります。
卵子凍結による妊娠率
- 凍結卵子融解後の卵子生存率については正確なことは判っておりませんが、生存率は 40~90%程度と報告されております。
- 卵子融解後に顕微授精し、受精卵1個あたりの妊娠率は20~35%(39歳以下のご年齢で凍結した場合)と考えられています。卵子の生存率およびその後の妊娠率を考慮し、できれ ば10個以上の卵子を凍結保存しておくことが望ましいということになります。
卵巣刺激および採卵について
たくさんの卵子を一度に取るために、卵巣刺激をした後に採卵します。 卵巣刺激の方法についてはいくつかありますが、生理2-3日目より内服薬や注射を数回使用します。これにより採卵数の目安が1~15個程度となり個人差が大きいです。 1回の採卵でご希望の個数の卵子が凍結できなかった場合、卵巣刺激および採卵を数回行う必要があります。 具体的には、月経が開始しましたら月経3日目までに来院していただきホルモン採血・超音波検査の後に卵巣刺激方法を決めます。
卵子凍結の副作用・リスク
未受精卵を採取する前に卵巣刺激•採卵が必要になりますが、その際、主な副作用として卵巣過剰刺激症候群があります。
卵巣過剰刺激症候群とは、卵巣刺激に用いる排卵誘発剤により卵巣が過剰に反応してしまう場合に起こり、症状としては、お腹の張り、嘔気・嘔吐、尿量減少などが起きます。重症化してしまうと入院治療が必要になる場合があります。患者様の状況によっては、副作用の有無・症状の程度は異なります。またこれらの症状は採卵後に1-2週間続く場合がありますが、後遺症やその後の妊娠への影響はありません。
未受精卵は胚に比べ細胞質の水分量が高いため、融解後の生存率は低いのが現状です。また卵子の質にも左右されるため、年齢が高い方ほど融解後の生存率は低くなります。融解した未受精卵の状態によっては治療に使用できない場合があります。
卵子凍結の費用
| 採卵 | 132,000円(税込) (一つも卵子が得られなかった場合 55,000円(税込)) |
|---|---|
| 未受精卵凍結(容器1本あたり) | 55,000円(税込) (1本に3個まで) |
| 未受精卵凍更新料 | 33,000円(税込)/年 (1本あたり) |
| 未受精卵融解 | 22,000円(税込) (1本あたり) |
※別途、診察代(超音波、採血、誘発剤など)麻酔費用がかかります。
※将来、凍結卵子を使用する際、卵子融解費用(¥22,000(税込)/1本)と顕微授精・胚移植の費用がかかります。
凍結卵子を使用する場合
将来、凍結卵子を使用する場合、法律婚および事実婚のパートナーの精子が必要となります。受精方法は顕微授精となります。
凍結卵子を実際に使用する時期が来ましたら、お早めにご来院いただき、スケジュールや費用についてご説明いたします。
未受精卵を将来融解した場合、稀にすべての卵子が変性し、受精に用いることができないことも予想されますが、その場合にも費用は一切返金されません。
凍結保存管理期間
凍結保存期間は凍結日から1年間です。4月1日に凍結が行われた場合、凍結期間満了日は翌年の3月31日となります。最長保存期間は45歳の誕生日までとし、それ以降は破棄処分いたします。
凍結保存更新と破棄について
凍結保存期間を更新・破棄するには凍結保存期間満了日までに手続きが必要です。期限までに手続きが完了しない場合は、
凍結卵子の所有権を放棄したものとみなし処分いたしますのでご了承ください。
凍結保存期間満了日までにご来院いただき、「凍結保存更新・破棄申請書」を提出していただきます。
更新する場合は更新料(チューブ1本につき年間33,000円(税込))のお支払が必要です。更新期間は1年間です。
卵子凍結を希望する方の受診について
お電話でお問い合わせいただくか、ネット予約の場合は「体外受精初診」でご予約ください。
迷われている方はまずはご相談にご来院ください。